症例
作成日 2016年10月19日(水曜)09:47
こちらは7歳のチワワの男の子です。
今年の3月に「半年くらい前から時々血尿していた」とのことで来院されました。
レントゲン検査、超音波検査を実施したところ、膀胱内に結石が認められました。
そこで飼主様と相談の結果、フードを変更して経過を観察することになりました。
5月にも1度血尿で来院され。膀胱結石の大きさはは変わりませんでした。
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10月になり「おしっこした後にポタポタと血が出る」とのことで来院。
レントゲン検査、超音波検査の結果、膀胱結石が大きくなり、その一部が尿道内に詰まっていることで尿道内部を傷つけ、出血が続いていることわかりました。痛そう!!
おしっこも自由に出なくなり、危険な状態であった為、尿道にカテーテルをいれ詰まっていたおしっこを出し、点滴入院としました。飼主様と相談し、先日膀胱と尿道の結石除去手術を行いました。
《レントゲン検査》
左側に頭、右側にお尻。左端に心臓が写っています
大きい◯:膀胱の結石
小さい◯2つ:尿道内の結石
手術後の経過は良好で、本日無事退院予定です。
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上のレントゲンを拡大したところ
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《摘出した結石》→
膀胱結石には様々な種類があり、今後の治療方法も変わってきます。そのためまず結石がどういった成分でできているかを分析に出し、今後の治療方針を飼主様とご相談していこうと思います。
重度の血尿は明らかに赤いですが、中度〜軽度の血尿は正常に近い色に見えます。検査紙で検査をすると血尿していることも多いです。
この子の飼主様も、「血尿が出て心配だったけど、数日後には正常な色に戻るので病院に行くべきか悩んだそうです」
こういうお声は結構皆さんお持ちのようです。
当院では、血尿が出た場合は、たとえすぐ止まった様に見えても血尿が続いていることも多い為、早めの動物病院に相談されることをオススメします!!
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作成日 2016年10月04日(火曜)20:01
こちらは生後1歳8ヶ月のハリネズミの女の子です。
5ヶ月前にお尻から出血し来院されました。検便検査とレントゲン検査を実施し、異常が認められなかったため、膀胱炎を疑い抗生物質の内服薬で治療を実施したところ、改善しました。
その後出血はなかったのですが、2か月前に再び出血しました。前回同様に抗生物質の内服治療を行いましたが、今回は血尿が止まらなかったため、鎮静麻酔をかけて、血液検査、超音波検査、レントゲン検査、触診検査を実施したところ、お腹の中に腫瘤を認めました。
子宮疾患による出血を疑い、飼主様と相談の上、手術を実施致しました。手術は成功し、結果はやはり子宮のできもので、病理検査の結果は『子宮内膜肉腫』でした。
その後経過は順調で、抜糸も無事終わりました。現在は出血も止まり、元気いっぱいで暮らしています。
《ハリネズミの精密検査について》
ハリネズミの子たちは、警戒心が強くすぐに丸まって針をツンツンたててきます。そこで血液検査や、超音波検査には鎮静麻酔が必要になります。
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術後の経過も順調で、大好きな飼主さんに抱っこしてもらってうれしそう。よく見ると飼主様の手首あたりにかわいいお鼻が見えます。
《ハリネズミの卵巣・子宮疾患》
2〜3歳くらいから発症し、女の子は特に子宮疾患では出血が見られることが多いです。
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作成日 2016年9月11日(日曜)11:35
こちらは6歳のパグの女の子です。
ここ2年くらい皮膚が痒く、お薬を使うと楽になるがなくなると痒くなるという症状でした。
そこでいつもの痒み止めを犬アトピー性皮膚炎の新しいお薬『アポキル錠』に変更したところ、痒みも落ち着き、調子がいいと、とても喜んで頂きました。
皮膚炎はわんちゃんはもちろんですが、痒がっている姿を見る飼主様も心配で眠れないことも多いです。
ご興味のある方は当院までお問い合わせ下さい!!
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作成日 2016年5月25日(水曜)20:19
こちらは生後3ヶ月弱のジャーマンシェパードの子犬ちゃんです。
先日、滋賀県竜王に行かれた際にマダニに感染したとのことで来院されました。
飼主様がすぐに気づいてマダニの駆除スプレーをすると、40〜50匹くらいのマダニが出てきたそうです。
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感染したマダニです。
体調は約1mmくらいです。
よく見るとわかりますが、注意してみないと見逃してしまいます。
この近辺ではこの時期位から、箕面山や生駒山、六甲山、三田などでキャンプやお散歩の際に感染し、さらに感染した子たちが、二の切公園、緑地公園などで散歩をすることで被害を広げていくことが多いです。
皆さんしっかり予防してあげてくださいね。
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作成日 2016年5月25日(水曜)19:55
こちらはY家のぴょん君です。
生後1歳の男の子です。
体重は1kg程度とすこし小さめでしたが、去勢手術と臼歯処置を実施しました。
術後は少し傷を舐めましたが、現在は抜糸もおわり元気いっぱいです。
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作成日 2016年2月24日(水曜)11:31
6歳のチワワの女の子が『排便時に痛がってキャンと泣く』とのことで来院されました。
飼主様はイヤホンのゴムを食べたのでは?と心配されていましたが、検査の結果、『肛門腺破裂』と診断しました。
《肛門嚢の破裂》
肛門嚢は肛門の両枠に付いている臭腺で、毎日すこしづつ溜まります。これを排便時に便と一緒に少しづつ分泌しています。この部分は常に便に汚染されやすく、感染・炎症を起こしやすいところです。
・肛門周囲を舐めようとする
・お尻を地面にこすりつける
・自分の尾を追いかけている
など、症状があれば炎症を起こし、破裂するかもしれません。お早めにお相談下さい。
※猫ちゃんにも多い症状です
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白くなっているところが破裂した肛門嚢です。 |
作成日 2016年2月23日(火曜)19:38
お家のわんちゃんや猫ちゃん、健康診断してますか?
日頃から見たり、触ったりしてあげて下さいね!!
こちらは10歳のMダックスの男の子です。
左後肢の肉球の横にできものができているとのことで来院されました。
肉球横に直径3mm程度の赤く腫れたできものがあり、細胞検査を実施したところ『犬組織球種』という良性腫瘍でした。
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同時に行った健康診断で、左睾丸が大きくなっているのが見つかりました。
細胞検査を実施したところ、睾丸の腫瘍の疑いがあったため、足の腫瘍と睾丸、スケーリングの手術を実施致しました。
病理検査の結果、『間質細胞腫』という良性腫瘍であったため、転移・再発の可能性はないとのことでした。
去勢をしてない男の子は、睾丸のトラブルも多いので定期的な健康診断が重要です。睾丸腫瘍は悪化するとソフトボールくらいに腫れ上がることもあります。
今回のMダックスの男の子は、飼主様がたまたま、左後足のできものに気づいて頂いたので早期発見でき、事なきを得ました。
皆様もいい機会なので、チェックしてみて下さい!!
※現在、フィラリア健診を実施しております。健康診断をして頂いた方にはフィラリア検査無料のキャンペーン中です。よそしければお越し下さい!!
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見見た目は正常ですが、触診してみると明らかな左右差がありました。 |
作成日 2016年2月09日(火曜)18:36
こちらは5ヶ月弱のアメリカンコッカースパニエルの男の子です。
昨日の夜から右目が腫れているとのことで来院されました。
検査の結果、第三眼瞼(三枚目のまぶたがあります)が、腫れている状態(チェリーアイ)と診断しました。
まず点眼薬での治療を行いましたが、改善が認められないため、手術を行いました。
術後の経過は順調で、本日再診(手術後6日目)でしたが、きれいになりました。
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《チェリーアイ(第三眼瞼突出)》
特徴
◎2歳以下の若いわんちゃんで多く、ネコちゃんでは珍しいです。
◎A.コッカースパニエル、E.ブルドッグ、フレンチブルドック、ペキニーズ、ビーグル、チワワで多いです。
治療
消炎薬の目薬で一時的に改善することもありますが、再発が多く、基本的には手術で治します。
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作成日 2016年2月07日(日曜)19:37
こちらは11歳のキャバリアの男の子です。
「最近お水を飲む量が増えてきた」とのことで来院されました。
どの他に皮膚炎症状もあり、特にお腹と尾の部分の腫れ、脱毛があります。
検査の結果、『甲状腺機能低下症』と細菌性皮膚炎と診断しました。
甲状腺機能低下症の内服を開始したところ、皮膚炎も改善してきましたが、
◎元気に散歩に行くようになった
◎散歩中に他の犬に反応するようになった
◎散歩の帰りもすごく歩くようになった
と、概ね元気になった、若返ったと喜んで頂けました。
皮膚炎症状もこれからさらに良くなることが予想されます。
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《甲状腺機能低下症とは?》
甲状腺という喉のところのホルモン分泌器官の機能が低下することで、様々な症状を起こします。
中齢〜高齢犬に多い病気です。
①皮膚症状
毛艶がなくなり、乾燥、ふけ、脱毛、顔面皮膚の腫れ、外耳炎など
②その他の症状
元気がなくなり、お水をよく飲む、それほど食べないのに体重増加、徐脈、神経症状、消化器症状、繁殖障害など
治療
レボチロキシンという飲み薬で改善します。
尾の脱毛も甲状腺機能低下症の特徴的な症状です→
わんちゃんは7歳からシニア期です。
徐々に眠っている時間が増え、『年齢のせいかな??老化かな??』と思われています。しかし中には、このこの様に甲状腺機能低下症が原因であることもあります
。
甲状腺機能低下症は皮膚炎以外は、気づきにくい症状をしめしますので、7歳になれば毎年1回は甲状腺機能低下症の検査をオススメしています。
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作成日 2016年1月23日(土曜)12:27
こちらは3歳のハリネズミの女の子です。
2週間前くらいから、左の腰のところにできもの(腫瘍)ができてきたとのことで来院されました。
直径は約1.5センチで、一部出血していました。
細胞検査を行ったところ、悪性腫瘍の疑いとのこと。腫瘍のサイズもしだいに大きくなるので、手術で切除しました。
手術後は元気いっぱいで食欲もあり、傷の経過も良好です。
《ハリネズミの皮膚の腫瘍について》
ハリネズミさんは腫瘍の発生率が約30%と比較的多い動物です。腫瘍発生の平均年齢は3.5歳で、腫瘍の約80%以上が悪性と言われています。
治療は一般的には外科的な手術です。
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