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ゆう動物病院 Home診療案内椎間板ヘルニア/整形外科(骨折・脱臼・ヘルニアなど)/眼科

椎間板ヘルニア/整形外科(骨折・脱臼・ヘルニアなど)/眼科

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは

犬と猫の背骨は頚に7個、胸に13個、腰に7個あります。この背骨の間にあり、クッションの役割をするのが椎間板です。

この椎間板の一部が飛び出し、脊髄神経を刺激すると、痛みが出たり、麻痺を起こしたりします。

 

注意犬種

ダックスフント、W.コーギー、ビーグル

 

症状

背中を触ると痛がる、背中を丸くして動かない、頚が下がって上を向けない、ふらふら歩きへたり込む、みやふらつき、足が麻痺している、排尿・排便ができない。

 

診断

神経検査やX線検査。重傷ケースはCT・MRI検査

 

重症度分類

頸部椎間板疾患

グループ1:初めての頸部痛、痛みのみ 

グループ2:頸部痛の再発、痛みのみ

グループ3:頸部痛+神経症状

 

胸腰部椎間板疾患

グループⅠ:初めての背部痛、神経症状なし

グループⅡ:痛みの再発、歩行可能な不全麻痺

グループⅢ:歩行不可能な不全麻痺

グループⅣa:両側麻痺、深部痛覚あり

グループⅣb:両側麻痺、深部痛覚消失後48時間以内

グループⅣc:両側麻痺、深部痛覚消失後48時間以上

 

 

治療

軽症では注射や内服薬で治りますが、重傷では手術を行います。

重傷例では発症からなるべく早く手術を行うと、それだけ回復する可能性も高くなります。おかしいなと思われたらお早目にご相談ください。

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椎間板ヘルニアのイラスト

 

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椎間板ヘルニアによる後足の麻痺

神経科

てんかん発作

脳のネットワークの異常な電気的放電の結果として症状を発生します。症状として手足など一部のみ発作を起こすケースと、両手足と頚がピンと伸びるような全身性発作があります。

 

原因と必要な検査

①脳の異常

MRI検査で異常が認められるもの

(脳腫瘍、水頭症、脳の奇形など)

 

②脳以外の異常

血液検査で異常が認められるもの

(腎不全、肝不全、低血糖、高アンモニア血症など)

 

③特発性

血液検査でもMRI検査でも異常が認められないもの

 

水頭症

脳の中にあるお水(脳脊髄液)が様々な原因で、産生増加や吸収不全、循環障害を起こし、過剰に貯留した結果、頭蓋内圧の上昇(脳を圧迫する事)を引き起こし症状を示します。

好発犬種:チワワ、ヨークシャテリアなどの小型犬

 

先天性水頭症:生まれつきの水頭症

後天性水頭症:脳炎や脳腫瘍により二次的に発生した水頭症

 

症状

無症状な子も多く、原因や重症度により様々です。

一般的にはてんかん発作、意識レベルの低下、性格や知的行動の異常、盲目、旋回、徘徊

脳室の拡大が第四脳室まで拡大すると歩様失調、起立困難、四肢不前麻痺を起こす事もあります

 

診断

症状とエコー検査、CT/MRI検査

 

治療

内科療法:50%グリセリンやイソソルビドなどの利尿薬

※てんかん発作症状がある場合はてんかん発作のお薬を併用

 

外科療法:内科療法に反応がなければ、脳室ドレナージやVPシャント術

 

 

 

整形外科

歩き方がおかしい、足を引きずるように歩いている、触ると痛がるなどの症状は整形外科疾患かもしれません。

骨折や関節炎、椎間板ヘルニアなど様々な病気が考えられます。気になる症状があれば一度ご相談ください。

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代表的な整形外科疾患

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は膝にある膝蓋骨(膝のお皿)がずれてしまう病気です。

膝蓋骨内法脱臼:約90%

膝蓋骨外方脱臼:約10%

膝蓋骨両方向性脱臼

※小型犬は膝蓋骨内法脱臼が95%を占め、その60%は両側膝関節に発生します。

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好発犬種:トイプードル、ポメラニアン、チワワ、ヨークシャーテリア、マルチーズ、柴犬など

 

原因:生まれつきや、成長期における膝への過度な負担、骨に対しての外傷などにより骨の変形が生じた場合に膝蓋骨脱臼が発症します。

 

症状:時々片足を上げるような軽傷から、痛くて歩けないような重症まで様々です。

グレード1軽度。膝蓋骨が脱臼することはまれ。

グレード2中度。基本的に脱臼していない。膝をのばした時に時々脱臼する。お散歩中にスキップする。

グレード3重度。基本的に脱臼しており、時々正常位置に戻る。頻繁に足を痛がる。

グレード4重度。常に脱臼しており、正常位置に戻らない。

 

※膝蓋骨内法脱臼症状があるわんちゃんは5〜10歳になると20%前十字靭帯断裂を続発します。

 

治療:痛み止めやサプリメントによる治療と、ダイエットや、日頃の習慣(ジャンプ、階段、ボール遊びなど)の改善で症状を見ていきます。痛みが引かなかったり、何度も繰り返す場合は手術を行います。

教科書的には基本的にグレード2以上は手術対象と言われています。

 

前十字靭帯断裂

好発犬種:ラブラドール、ゴールデンレトリーバー、バーニーズ、柴犬、キャバリア、コーギー、チワワ、トイプードル、ヨーキー、パピヨン

 

原因

急性断裂:飛び降りやぶつけたりして発生します。若く元気な犬に多いです。

慢性断裂:遺伝的要因(ラブラドールやゴールデンレトリーバー)、免疫学的要因、形態学的要因

その他 :小型犬の膝蓋骨内法脱臼、肥満、ホルモン異常(糖尿病、クッシング)、腫瘍

半月板損傷の併発が36〜48%で発生します。

 

診断

触診(頸骨前方引き出し試験、頸骨圧迫試験)、レントゲン検査、膝関節エコー検査

 

治療

外科的手術。10kg以下では関節外法、それ以上ではTPLO法

骨折

 

トイプードルチワワヨークシャテリア、ポメラニアン、イタリアングレーハウンド、ダックスなどの小型犬に多くみられる病気です。

以前は交通事故が主な原因でしたが、最近は飼い主さんの抱っこ時に飛び降りたりして骨折するケース非常に多いです。

当院では外科的治療に力を入れており、これまでに多くの手術を実施しております。

 

橈骨尺骨骨折:前足の腕の骨折手術前

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 手術前

 

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 手術後

頸骨骨折:後足のすねの骨の骨折 

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   手術前

 

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   手術後

大腿骨骨折:膝上の骨折

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 手術前

 

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 手術後

 

股関節脱臼

股関節に靭帯が切れてしまい脱臼します。

事故や外傷が原因のケースもありますが、飼主様の抱っこから飛び降りたりして脱臼することも多いです。

整復処置を行いますが、再脱臼する場合や整復が難しい場合は手術を行います。

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股関節炎

 

股関節の炎症により痛みが出ます。

この子はシニアですが、お家の中で階段を毎日上り下りしており、日常の習慣のために炎症を起こし、股関節が変形してしまっています。

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レッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死症) 若い小型犬の股関節の病気

 大腿骨の血流が阻害された結果、大腿骨骨端の崩壊がおこる。

若い小型犬で発症します。症状は1か月くらいかけて徐々に進行する股関節の痛みです。

治療は痛み止めで軽減しますが、最終的には進行すると手術が必要です。

眼科

犬や猫にも、ドライアイ、角膜潰瘍、白内障、緑内障などたくさんの目の病気があります。

目が赤い、涙やが出る、目やにが多い、眩しそうに眼をつぶるなどの症状がありませんか?

皆様の大切な家族の眼の健康を守る為、当院では、様々な検査を実施し眼科診療を行っています。

眼のことで不安なことがありましたらご相談下さい。

眼科

犬や猫の眼科疾患

白内障

「目が白くなった?」「物にぶつかるようになった?」などの症状で気づかれることが多い病気です。

眼の水晶体というところが濁ってしまった状態です。

 

特徴

犬に多い病気です。トイプードル、ヨークシャテリア、コッカースパニエル、柴犬、シーズー、パピヨン、マルチーズ、ゴールデンレトリーバー、ミニチュアシュナウザーで多いです。

猫は比較的白内障になりにくいと言われています。

 

眼科

高齢で発生すると思われがちですが、遺伝や外傷、糖尿病などによって若いうちに発生す る場合もあります。

白内障はものが見えなくなるばかりではなく、重度になるとブドウ膜炎という眼の内部の炎症や網膜剥離・緑内障など重症化することがあります。

早めの受診をオススメ致します。

 

緑内障

緑内障とは目の内部の圧力(眼圧)があがることによって、視神経を圧迫して視覚障害になり最終的には失明をする恐ろしい病気です。緑内障に伴う高眼圧は大変苦痛を伴います。

緑内障の原因の一つは眼内の水(房水)の出口である隅角が詰まることにより房水の排泄が悪くなり、眼圧が上昇します。眼圧の上昇が続くと視神経が障害されるために短期間で失明します。

早めに異常に気付き、治療することが大切です。

 

角膜潰瘍(角膜の傷)

お散歩中に草むらや垣根に入って目をついてしまったり、動物たちが突然動くことで目にものが当たって傷を負うケースが多いです。悪化すると、傷が深くなり、最悪目に穴が開いてつぶれてしまいます。

眩しそうにすることで気づかれることが多いです。

治療方法は傷口が浅い場合には角膜保護剤や抗生物質の点眼で治療します。傷口が深い場合には自己血清点眼と呼ばれる自分の血液より作成する点眼液やコンタクトレンズによる保護を併用します。さらに重篤な場合や点眼液による治療では改善が認められない場合には、結膜フラップや角膜縫合などの手術が必要になります。

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第三眼瞼脱出(チェリーアイ)

第三眼瞼(3枚目のまぶた)が腫れて、飛び出ス病気です。

 

2歳以下の若い犬に多く、猫では珍しいです。

犬:アメリカンコッカー、E.ブルドッグ、フレンチブルドッグ、ペキニーズ、ビーグル、チワワで多い

猫:ペルシャ、バーミーズで多い

 

治療

消炎剤の目薬で一時的に改善することもありますが、基本的に外科手術が必要です。

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乾性角結膜症(ドライアイ)

涙液の性質の変化および涙液の減少により角膜と結膜に炎症が起きる病気です。

検査

涙液の量を測る検査

好発犬種

ウエステイ、A.コッカースパニエル、キャバリア、シーズー、パグ

治療

目薬治療。重傷なこには乾性角結膜炎の眼軟膏で治療すると非常にきれいになります。

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猫の眼病

猫は感染症の眼病が多いです。子猫は特に重症になりやすいので、早めの治療が必要です。

眼の症状を引き起こす主な感染症

 

・猫ヘルペスウィルス
・猫伝染性腹膜炎ウィルス
・クラミジア
・トキソプラズマ
・クリプトコッカス

猫でもっとも多いウィルス感染症
猫ヘルペスウィルス感染症(猫ウィルス性鼻気管炎)

症状

かぜ様症状:くしゃみ、鼻水、発熱、食欲低下
眼症状:目やに(茶色が多い)、結膜炎、角膜炎