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作成日 2020年9月26日(土曜)11:35
こちらは2歳5ヶ月のトイプードルの女の子です。
掃除機に怒って、床で足を滑らせてから、左後肢を痛がってるとのことで来院されました。
触診とレントゲン検査で股関節脱臼と診断しました。
脱臼した股関節は診察中に戻せたため、まずは手術はせずに、痛み止めの内薬でひとまず様子を見ることにしました。
しかし、その後も痛みが引かなかったこと、痛みが出るとキャンキャンと強い痛みを訴えるため、飼い主様と相談して手術を行うことにしました。
手術方法は「大腿骨頭骨頚切除手術」を選択しました。
手術後の経過は順調で、歩行も痛みもなく、調子も良さそうです。
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大腿骨頭骨頚切除手術(FHO)
大腿骨(太ももの骨)の先端部分(股関節のところ)部分を切断することで痛みがなくなり、歩行機能が回復させる手術です
股関節脱臼やレッグ・カルベ・ペルテス病、股関節形成不全、大腿骨骨折、寛骨臼骨折などで行う手術です。
今回のように股関節脱臼を起こす強い痛みがでて歩けません。FHOをしてあげると、股関節脱臼をしなくなるので痛みが緩和します。
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◯がFHOを実施した股関節、反対側が手術をしていない股関節です
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